蜂蜜Socrates

なぜ頭がいたいのか

5分でわかるDNA、遺伝子、染色体、ゲノムの違い

今回のブログでは僕が学んだことをアウトプットしていきたいと思います。

生物学を学んでいる人でも間違えていることが多いDNA、遺伝子、染色体、ゲノムの用語について簡単に説明していきたいと思います。

 

さてこの4つの単語を簡単に理解するにあたりまず染色体の説明をしよう。

人間の細胞は約70億もの細胞からできていて、1つ1つの細胞には核がありその中には常染色体22対、性染色体1対の合計46本の X?のような形をした染色体が収納されている。

そしてこの染色体1つ1つは一本のDNAが折りたたまれてできている。

つまり染色体は30塩基対ものDNAを核内に収納するために折りたたんだ構造を表す。

DNAは4種類の塩基 アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)が相補的に水素結合を形成することで二重らせん構造をしている。

そしてこのA T G C…のような塩基配列は生命活動を行うのに必要なタンパク質をコードしているのだが、全ての配列がタンパク質をコードしているのではなく、タンパク質をコードする領域と何もコードしていない領域とがある。

このタンパク質をコードしている領域のことを遺伝子という。

遺伝子はDNA領域のわずか1%しか占めておらず、残りの領域はJunk DNAと言われ、長年何も行われていないと考えられていたが、最新の研究ではこの領域から転写されるタンパク質をコードしないRNAが遺伝子の発現量を主に翻訳段階で抑制することがわかってきている。

最後にゲノムについて説明しよう。

ゲノムとは生物に必要な遺伝情報の1セットのことを表し、人は23本の染色体を1セットとしたゲノムを2組持っていると言える。

今回の説明では大雑把に視覚的に理解しやすいように説明しているのでDNAが何で構成されていて、遺伝子は具体的にどういったものかは説明していないので興味がある方は自分で調べて欲しい。

 

まとめ

DNAとは二重らせん構造をとる1本の線状の物質である。

遺伝子はDNA上にある生命活動を行うのに必要なタンパク質をコードしている領域のことを表す。

染色体とは1本の線状のDNAを核内に収納するために折りたたんだ構造である。

ゲノムとは生物に必要な遺伝情報の1セットである。

下に図をつけたので参照して欲しい。

 

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